"朝茶” のススメ 緑茶カフェインの効能
カフェイン=目を覚ますためのもの、という認識は近年広く認知されていると思います。
コンビニに行くと、様々なエナジードリンクや眠気覚まし用ドリンクが並んでおり、それらの飲み物には多くのカフェインが含まれています。
朝、目を覚ましたいけど寝起きにエナジードリンクはちょっと...という方には、「お茶」という選択をしてみてはいかがでしょうか。
どちらも同じ「カフェイン」という成分ですが、朝にお茶を飲むことで体には様々な良いことが起こります。
今回はこのテーマについてお話ししていきます。
1. お茶に含まれるカフェインのエネルギー効果
お茶にはカフェイン以外にも多くの成分が含まれています。それらの成分とカフェインが相互に関係し、お茶ならではの効果が発揮されます。
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ストレス軽減: お茶に含まれるカフェインは、コーヒーに比べて穏やかに作用し、イライラや不安を引き起こしにくいとされています。したがって、朝にお茶を飲むことで、脳の覚醒に作用するが、ストレスを感じにくいという利点があります。また、お茶にはL-テアニンというアミノ酸も含まれており、これがリラックス効果をもたらし、カフェインの刺激を和らげる役割を果たします。
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持続的なエネルギー供給: 上記のように、お茶に含まれるカフェインは、L-テアニンというアミノ酸によって、コーヒーのような急激な効果ではなく、比較的ゆっくりと体に吸収されます。このため、朝にお茶を飲むと、急激なエネルギーのピークやクラッシュが起こりにくく、エネルギー供給が持続します。これは一日中活動的で集中力の高い状態を維持するのに役立ちます。
2.朝にお茶を飲んでくつろぐ時間を作る
現代の日本人は皆忙しく生活しています。朝も何かとやらなければならないことが多く、朝食も摂らない方も多いことでしょう。
しかし、ほんの少し早起きをして、自分や家族のために丁寧に一杯のお茶を淹れて、ゆっくりと味わうこと...
これは科学的な根拠というものではなく、ほっと一息つく時間や気持ちが、その1日のスイッチを入れてくれると思います。
温かいお茶の香りや、綺麗な緑色の水色(すいしょく)を見て、少しリラックスする時間を作ってみてはいかがでしょうか。
3.お茶にまつわることわざの紹介
・朝茶に別れるな
朝いただくお茶は、その日一日の災いから守ってくれると言われていることから「忘れずに朝一杯のお茶を飲みなさい」という意味です。
・朝茶は七里帰っても飲め
朝のお茶は災難よけになるので、飲むのを忘れて旅に出てしまったら、たとえ七里の道を帰ってでも必ず飲みなさい。という意味です。
・朝茶は福が増す
朝、お茶を飲めば、その日一日のさまざまな災難を逃れることができ、福も増す。という意味です。
このように、昔から朝茶は災いを避けることができる縁起の良いものとされてきました。
近年は、急須を持たない家庭が増えて、食卓にお茶が出ない家庭も多くなりました。
しかし、お茶も利便性が高まり、急須がなくともティーバッグやお湯に溶けるインスタントティーなど、選択肢も増えています。
今いちど、朝のリラックスタイムのお供にお茶を淹れてみてはいかがでしょうか。