ほうじ茶はカフェインが多い?少ない?

コーヒーや紅茶、またエナジードリンクなど、日常的にカフェインが含まれている飲み物を摂取する機会が多くあると思います。

煎茶にもカフェインが含まれていることはよく知られていますが、ほうじ茶にもカフェインは含まれているのでしょうか。

本日はこのテーマでお話ししていきます。

結論から言うと、ほうじ茶にもカフェインは含まれています。

しかし、煎茶と比べるとその含有量はかなり少ないです。

どうして同じお茶でも、ほうじ茶はカフェインが少ないのでしょうか。

 

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1. 製造過程

2. 茶葉の選定

3. 水温とカフェインの関係

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1. 製造過程

ほうじ茶は、煎茶や玉露と同じチャの木から作られていますが、ほうじ茶は煎茶や玉露の製造工程にない、茶葉を高温で焙煎する工程があります。

白井製茶ではほうじ茶を作る際、茶葉の温度が160℃〜180℃くらいになるまで焙煎します。

カフェインは熱に弱いという性質があり、この高温焙煎工程を経ることでその成分が揮発すると言われています。

余談ですが、同じく茶に含まれるタンニンという渋み成分も熱に弱いため、ほうじ茶には多く含まれておりません。

そのため、ほうじ茶は苦味が少なくゴクゴクと飲みやすくなっています。

2. 茶葉の選定

ほうじ茶は一般的に、新鮮で若い茶葉よりも成熟した大きな茶葉を使って製造されることが多いです。

茶に含まれるカフェイン量は、新茶のような若くて新鮮な茶葉には多く含まれ、秋頃に収穫される番茶などの成熟した茶葉になるほど少なくなっていきます。

また、同時期に収穫された成熟した茶葉の中でも、茎の部分は葉に比べてさらにカフェインが少ないことが分かっています。

当店でも美濃いび茶の茎部分を使用した棒ほうじ茶を取り扱っています。

https://onl.bz/KgtxnWE

↑リンクから商品ページに飛べます。

カフェインを気にされる方は、お茶選びの際に参考にしてみてください。

3. 水温とカフェインの関係

お茶を淹れるお湯の温度によって、お茶の味は変化します。

一般的に玉露などの高級茶は60℃くらいの低温で淹れ、反対にほうじ茶は沸騰させた熱湯で淹れることが多いです。

カフェインは熱に弱いという話を上記でしましたが、お湯に溶け出すという観点から言うと、高温ほど多く溶け出し、低温だと溶け出しにくくなる性質があります。

このため、比較的カフェインが少ないとされるほうじ茶を、よりカフェインを少なく飲むなら、水出しで淹れることをおすすめします。

上の画像は、お湯の温度と各成分の抽出量を表したものです。

青線のカフェイン抽出量は、60℃をを超えると一気に溶け出しやすくなることが分かります。

水出しでじっくりと淹れたほうじ茶は、ほとんどカフェインが溶け出さないことも分かりますね。

比較的低価格で売られており、急須を使わずにヤカン等で淹れることができるほうじ茶は、日常的に多くの人が飲むお茶だと思います。

小さい子供や高齢の方に飲ませる際や夜寝る前に喉を潤す際など、カフェインを意識する時に、お茶の淹れ方も工夫してみるのもいいかもしれませんね。

 

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